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複合ラグーン技術ノ−ト〔1〕
試験・実績
17. 複合ラグーン機能試験(1)脱窒素機能 滋賀県環境室実証試験 1982.
本機能試験は.複合ラグーン技術の脱窒素機能を評定する実証試験で.1982/12〜1983/5. 滋賀県日野町所在滋賀県種畜場内に試験施設を建設して実施した。〔写真15・本文 341〜347 〕本技術評定に関する所見では、設計条件を上回る原水濃度にも関わらず炭素源を添加せず、曝気動力量の制御のみで計画された高度処理機能を得ている。本試 験結果は滋賀県環境白書昭和57・58年版に記載されている。最終処理性能調査結果は以下の通りである。 Table 1: May 13, 1983, results of analyses of water samples, Conducted by Hiyoshi Welfare Work Company, Shiga Prefecture.
18. 複合ラグーン機能試験(2)浄化槽 日本建築センタ−評定施設調査. 複合ラグーン・自動制御施設は、し尿浄化槽として日本建築センターの技術評定・建設大臣個別評定を得ている。本方式による.合併型し尿浄化槽の運転経過は 設計とうり放流水質 BOD 5 mg/l T-N 3 mg/l T-P 2 mg/l以下の脱窒素機能浄化槽が・技術的に可能であることを示している。
Table 1 Sewage treatment plant BCJ-2355 1995/8-1996/9 n=12 1m3/0.225kWh
Table 2 Sewage treatment plant BCJ-1850 1991/8-1993/6 n=12
19. 複合ラグーン運転実績〔1〕 食肉加工排水〔滝沢ハム泉川工場〕1981〜 1980年 5月 栃木県栃木市に最初の複合ラグーン施設が建設され稼動している。施設の運転経過と. 余剰汚泥の発生率は下記の通りである。1981年 5月稼動以来満 5年間排水量は年々増加傾向にあるが. 年末等繁忙期間でも脱窒素機能は90%程度で年間を通じて安定した機能を維持している。活性汚泥濃度は徐々に増加して稼動後 2年 2月後汚泥処理を開始した〔○土壌散布処理〕最近は.余剰汚泥は脱水処理後. 養豚飼料として配合飼料に混ぜて喰わせている。●放流水は下流で農業用水として使用している。〔放流水質栃木保健所提出資料・写真10〜12. 本文 218〜226 〕
20. 複合ラグーン運転実績〔2〕 生活雑排水 1981 〜 三重県・社会福祉法人・名張育成園設に建設された生活雑排水処理施設は、昭和56年5月稼動以来 5年を経て順調に機能し最近の放流水質は、 BOD 1 mg/l 、T-N 0.6 mg/l、T-P 0.15mg/lに達し生活雑排水高度処理技術として90%以上の高度処理機能を示している。〔第 6年度〕 現在わが国の湖沼の多くは、生活雑排水による汚染・富栄養化が進行しているが、生活雑排水のような薄い汚水の高度処理は難しく閉鎖系水系の富栄養化防止対 策が大きな社会問題になっているが有効な対策が無いのが実情である。複合ラグーン技術は.経済的な生活雑排水高度処理技術として閉鎖系水系の富栄養化防止 対策して有効な技術である事を本施設は実証している。本施設の生活排水高度処理に要する費用は. 20円/ /日程度である。〔図面15〜16. 参考 329〜340 〕
21. 複合ラグーン運転実績〔3〕 畜産排水脱窒素処理処理 1985 滋賀県は、琵琶湖の富栄養化防止規制として畜産〔養豚〕排水についても放流水質として、T-N.45mg/l T-P.15mg/l以下に規制している。 滋賀県種畜場内で行った機能評定試験の結果から複合ラグーン技術は近江八幡市・岡山西部養豚組合〔計画頭数 3,000頭〕高度処理施設として採用され昭和60年5月建設された。本施設に於ける排水濃度は計画濃度により濃く、BOD10,000mg/l:T- N.5,000 mg/l T-P.1,000 mg/lであるが. 無希釈処理で計画したBOD.20mg/l. T-N 20mg/l T-P 10mg/l以下の高度処理機能を示している。本施設の高度処理費用は概ね 65円/月額/ 頭である。写真 21.参考 373〜379
Table 4 Survey conducted April 23, 1986,weather fair, temperature+17℃,water temperature 14℃
22. 複合ラグーン運転実績〔4〕 生し尿高度処理 1985 複合ラグーン・自動制御方式の高度処理機能・技術を実証する為. 昭和60年12月宮崎県佐土原町し尿処理施設内に日量10klの除渣し尿処理試験施設を建設した。本機能試験の目的は. 複合ラグーン・自動制御技術による高度処理機能を実証するとともに、複合ラグーン方式を厚生省し尿処理施設構造指針施設とする為の試験である。処理機能は 運転開始 120日で安定してその後. 自動制御方式によって曝気動力量の計測・自動制御を実施している。希釈倍率を 5倍以内〔無希釈〕とし消泡水以外の清水、メタノール々の炭素源の添加・汚泥循環を行わず曝気動力量の自動制御による生物的脱窒素除去を実施している。本 施設の処理費用は. kl当たり電気料金 650円+凝集費用 320円である。
Table 5. Survey conducted on September 13,1986,weather fair, temperature +30℃, water temperature 26℃
23. 複合ラグーン運転実績〔5〕 生し尿高度処理 1982 昭和57年 5月・高知県・南国市黒滝既設槽〔槽容量 1,500〕に曝気機器・計測制御盤を設置し低負荷・半回分活性汚泥処理施設に改修し.日量50klの生し尿を2倍希釈処理を行っている。 本施設は、箱型既設槽を改修した単純な単一槽による、非連続処理施設であるが溶存酸素波形による自動制御方式によって正確に微生物硝化・脱硝作用を制御す ることが容易で. 後凝集処理を使うと極めて優れた脱窒素・脱燐機能を発揮しているkl当たり電気料金は 500円である。 本施設は市役所から15km程離れているので計測波形を電話回線を使用して転送しパーソナル・コンピューター〔FM-8〕を使って施設の遠隔監視を実施し ている。
Table 6. Survey conducted June 29,1986, weather fair, temperature +28℃,water temperature 26 ℃
24. 複合ラグーン運転実績〔6〕 農業集落+養豚尿1986 1,000人+ 4,000頭
本施設は、千葉県最初の農業集落排水処理施設である。本計画の特徴は、農業集落排水と. 地域内養豚廃水〔尿+洗浄廃水〕をタンク・ローリーで搬入し合併処理する終末処理施設である。昭和61年 4月. 下水処理と同時に計画地域内の養豚農家に貯留槽されていた畜産廃水を各自が搬入処理している。現在後段の堆肥施設を計画中で余剰汚泥及び畜産固分を堆肥化 する計画である。処理機能としては脱燐処理のため後凝集分離装置を設置しているが未使用である。本施設は. 佐原市農政課の直轄である。 Table 7 June 12, 1986.weather fair, temperature 25C, water temperature 20C conducted by Association for Pollution Prevention of Chiba Prefecture.
25. 複合ラグーン運転実績〔7〕 澱粉廃水処理試験〔北海道〕1985 昭和60年 9月・北海道・清里町所在・北栄商事向陽合理化澱粉工場内に試験用素掘の複合ラグーン施設を建設して馬鈴薯澱粉廃水処理に関する高度処理試験を 9〜11月10日まで実施し. セパレーター廃水及びデカンタ廃水の脱窒素機能と共に消費動力量・容積負荷量・余剰汚泥の発生量を調査した。調査結果は良好で短い時間の試験にも関わらず 処理水質は BOD.14mg/l 除去率 99 % T-N.11.3mg/lに達し. 窒素除去率は95%に達した。本試験の結果. 北海道に於いても近い将来予想される富栄養化防止技術として複合ラグーン施設が有効である事を証明している。
Table 8 Survey conducted September to November 1985;conducted by Hokuei Shoji Koyo Rationalized Starch Plant and analyses performed by Hiyoshi Welfare Work Company.
26. 複合ラグーン運転実績〔8〕 製麺廃水処理〔愛知県・森製麺場〕1985 昭和59年 4月・愛知県所在・森製麺工場に複合ラグーン施設を建設稼動している。本施設は近隣の家屋が近く騒音防止対策として、表面曝気に単管式エジェクター方式を採用している。 製麺廃水は、栄養塩類濃度が低く連続式活性汚泥処理の場合. 窒素・燐化合物を添加しているが、複合ラグーン施設〔低負荷・半回分活性汚泥方式〕では富栄養塩類の添加は実施せず生物処理を行っている。本試験の結果. 放流水質は.T-N 0.9 mg/l T-P 5.3 mg/lであり. 窒素除去率99.1% 燐除去率 60.7 %であり. BOD.COD.除去機能も安定している。本施設における電気料金は連続式活性汚泥法の1/2以下である。 Table 9 Survey conducted on September 26,1985, by C.Itoh Forestry Co. Ltd. with cooperation from Suma Engineering, and analyses performed by Hiyoshi Welfare Work Company
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