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複合ラグーン技術ノ−ト〔1〕
基礎編
1. 活性汚泥法の起源
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活性汚泥が微生物であるとする生物説の確立 ・生物反応槽容量の計算法 3. 高速高負荷処理技術の確立等です。 活性汚泥の主体が微生物である事の理解と、標準型活性汚泥法の確立は、人類の歴史上極めて重要な発見・発明です。
2. 連続式活性汚泥法の構造と特性
連続式活性汚泥法は、それまで使われていた潅漑法・腐敗法・撒水ろ床法に較べて効率的に排水を処理し処理水質も良好で大変優れた汚水処理方法です。又.標 準型活性汚泥法の外に高負荷法・長時間法・接触曝気法・酸化溝法・曝気ラグーン法等様々な変法が開発されて使用されている。
3. 複合ラグーン施設の構造と特徴
非連続式活性汚泥法〔以下・複合ラグーン法〕は.原理的に単一槽〔A〕だけで廃水処理を行う活性汚泥法で.最終沈殿槽、返送汚泥装置が不要で、施設の構造が単純で建設費用が低廉で、脱窒素処理が可能で連続式処理法には無い優れた高度処理機能がある。
現在わが国では.琵琶湖・諏訪湖・霞が浦等.湖沼・湾内海等の閉鎖系水系の富栄養化が大きな社会問題になっています。複合ラグーン方式の優れた脱窒素・脱燐機能は.今後.社会的に重要な技術であると言えます。
4. 微生物の機能〔1〕微生物の一般的特性
5. 微生物の機能〔2〕脱窒素機能
1970年代になって好気的条件と嫌気的条件を組み合わせると微生物によって生物的に水中の富栄養化物質〔窒素・燐〕が良く除去出来る事が明らかになっ た。今日迄活性汚泥処理の原理は全て曝気によって好気〔酸化処理〕処理法でしたが、複合ラグーン方式は、嫌気的条件〔還元〕と好気的条件〔酸化〕を適正に 組み合わせる事によって、複雑な微生物系の階層性〔hierarchy.〕と適応能力を工学的に活用出来るようになり生物的脱燐機能を向上させ、同時に生物的脱窒素を正確に制御出来ようになった。複合ラグーン方式は、微生物特性を最大限に利用した廃水処理技術です。
6. 循環水路の機能と欠点.1974〜76
循環水路形式の最初の施設は1974年栃木県都賀農場・畜産〔養豚〕廃水処理施設として建設しました。この施設の稼動状況を数年間調査した結果以下の事項が明らかになった。〔本文 349以下〕
上記の施設稼動調査の結果.循環水路施設〔OD施設〕は構造が簡単で.施設の建設費用も少なく.脱窒素機能等優れた機能があることが証明されましたが.その反面幾つかの技術的課題があることが認られた。
この結果.非連続に適した水利モデル・槽形状曝気方式・曝気動力量の制御方式の開発が必要であるとの結論に達した。
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